【運営目線】TWC2023お疲れさまでした

 初めましての方は初めまして。そうでない方はごきげんよう。Touhou World Cup 2023にて、日本支部運営 兼 走者 兼 実況解説者として関わらせていただきました雪だんごと申します。今回は珍しく敬体で文章を書きます。需要がある人に向けた記事なので、とても文章が長いうえにほとんど文字の装飾もしていないんですが、読みたい人は最後まで読んでいってください。気になるとこだけ切り取って読んでくれても良いです。そこはご自由に。

 改めて、TWC2023お疲れさまでした。今年の試合は本当にレベルが高かったですよね。NB部門ではあれよあれよとLNNが達成されていくし(自分もFSついてないけどLNNはしたし)、スコアタ部門では所謂「出てはいけないスコア」がたくさん見られました。実況解説にもかなりの数の方のご協力があって、本当に素晴らしい大会だったと思います。これは視聴者目線での私の感想。

 で、運営としてどういう感想だったの? と言われると、正直「死ぬかと思いました」。なんか鍵括弧の前に"正直"なんてつけたらスペカ名みたいですね。まあそれは置いておいて、とにかく私はTWC運営を舐めてました。ということで私がやったこととかをおおよそ時系列順に並べていきます。細かい数値とか日時とか出してもしょうがないなーって思うので、ある程度記憶を頼りに書きます。多分漏れもあります。すみません。運営Discordを全部遡りはしたのでそれで許してください……。

TWC楽しかったね

運営参加(2月)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • 運営参加

 もともと、私はTWC2021とTWC2022では実況解説者としてのみ関わっていました。初年度のTWC2020はそもそも視聴すらしていません。その頃私は「雪だんご」という名義を持たず、ただひたすらに病んでいました。ちょうど妖夢ちゃんと出会ったあたりの話です。まあそんなことはどうでも良くてですね。

 とにかく、実況解説としてしか参加してなかった私がどうしてTWC2023でいきなり運営やったの?という話です。これは読者の方からすると意外かもしれませんが、私はTWC運営の海外本部(本部という言い方について思うところがあるのでそれは後で述べますが)の方の推薦を受けてTWC運営になりました。自主的に応募したとかではないんです。なんで推薦されたのか?というのにも理由があって、それはTWC2022のエキシビションにおいてツール使用の是非について議論された際、日本支部で私がとても多く発言をしていたから、だそうです。これはTWC2022関係者の人ならわかると思うので詳しくは省きます。とにかく、いろいろ意見を出す存在として私の助力を求められたわけです。ありがたい限りです。

 なんですが、実は当初私はTWC2023運営として活動することは否定的でした。というのも、先のツール議論において私は実際にとられた対応とは反対の立ち位置だったんですね。結局TWC2022のエキシビションではツールが使われましたが、私はツールを使わない方が良いっていう態度でした。その対応が気に食わなかったわけじゃなく、「方向性が違う大会に協力しても誰も得しないだろう」っていう考えで、運営やるつもりはなかったんです。この推薦を私に伝えてくれた人も私のその心中は知っていたのですが、その後いろいろ自分で考えた結果、「逆の立場から発言する人がいてこそ、より良い大会が生まれる可能性もある」と考えて運営として関わらせていただくことを決めました。改革派、とまではいかないですが、実際去年までの問題点をあげていくことは、ある程度今年の大会でも有意義だったと思います(これには少し反省点もあるのでそれも後に述べます)。

大会開催前(3~4月)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • 配信形式での予選開催の議論
  • ツール使用の是非の議論
  • 開催部門についての議論
  • TWCアンケートへの回答を受けた対応
  • TWCScore調整への協力願い
  • 部門別応募状況確認シートの作成
  • 実況解説応募シートの文面議論
  • Touhou World Cup 日本支部Twitterアカウント作成の決定、運営
  • TWC2023 チーム名の議論
  • TWC運営本部Twitterの多少の翻訳

 なんやかんやで運営に加わった私は、まず最初に「予選を配信の形でやるべきだ」という意見を出しました。ちなみにこれはTWC2022で予選が配信されなかったことを受けて出した意見です。予選が配信されなかった経緯としては、応募者全員が参加可能な日時を合わせるのが難しい、というものが強くありました。TWCはグローバルな大会なので、どうしても時差も出てしまう。これは仕方ないことです。ただ、そうだとしても何らかの形で配信をしたいという思いがあったので強く押しました。ただ、言う時期が悪く結局対応が5月の頭にまで伸びてしまったのがかなり後で響いてきます。後述。

 また、TWC2022でも議論されたツール使用の話も当然あがりました。ここで全てを伝えるのは本当に難しいので、要点だけ話しますが、「海外ではツール使用が緩く、日本ではツール使用が厳しい」というのが大きな論点になりました。時間のなかったTWC2022では、海外本部の決定を受けてツール使用を受け入れましたが、TWC2023開催前では十分議論する時間がありました。そこで話すうち、「ツール使用を隠すというのはむしろツール使用が悪いことだというように強調している」「ツール使用を許可したほうがより見ごたえのある試合が楽しめる」というのを根拠に、私もツール使用について賛成の立ち位置になりました。「闇雲にツール使用を認めないのは海外走者からの反発がある」というのも理由ではあるんですが、それ以上に前向きな理由で私は練習ツールの使用に賛成したわけです。去年運営に携わってくださった方の言葉に「(ツール使用について)自分たちが多数派であるからという態度をとっていくのはいつか反発を招く」というものがあったのですが、それも承知の上です。Touhou World Cupはプレイヤー向け、そしてそんなプレイヤーを応援する(ニッチな?)視聴者向けの大会、という話になったわけです。これは明文化こそされていないものの、今年の運営間では共有されていた価値観だと思っています。多分ね。

 これら以外では、いわゆる運営らしい業務をしていました。TWCをどんな大会にするかとか、とにかく運営や視聴者から受けた意見にすべて回答を持たせていって、その通りに行動するというのを繰り返しました。「○○して」に対して、「これはできないね」「これはできそうじゃない?」みたいなのを運営がテキストで話し合ってました。
 さて、その中で私が話した具体的な内容をいくつかあげると、「花映塚NBとかRTAとか新規部門どうしよう?」って話とか「チーム名どうしよう?」って話とかがあがります。LOTUS・HARMONY・SPIRITの名前を決めたのは私じゃないですが、キャラを象徴するものをチームにしようと言ったのは私(私の発言がきっかけになったかは知りませんがまあ)。チーム名って宗教が絡んでくるから難しいよねーとかいろいろ話ありました。花映塚は結局TWCScoreが作れなさそうだから無理ってなりました。RTAも同様で、盛り上げるならエキシビションでやるが限界かなみたいなことになってました。実際、究極反則生命体RTAエキシビションで盛り上がりましたね。あとは、実際にやると決まった業務自体がちょっと作業量多かったですね。スプレッドシート制作とかは本当やばかったけど、Excelに強くなった気がします。

 他にも、本部運営からの要望でTWCの日本支部アカウントを作ることになりました。ちなみにアカウント作ったのは私です。現在では複数名で管理してますが、当初はほぼ一人でアカウント動かしてました。誤ツイートしないかすごい不安でしたがなんとかなりましたね。え?事故った人いた? 私じゃないです。とにかく、あれをうまく運用できたのはかなりTWC2023の進歩だと思います。手伝ってくださった運営の方に感謝……。

 全部語ったらキリないのでこの辺で。

開催直前期(~5月中盤)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • TWC予選についての対応
  • 走者・実況解説者のTWC Discordサーバー招待
  • Discordサーバーの日本勢向けチャンネルの設定
  • Discordサーバーでの各種連絡
  • TWCScore関係の表・グラフの作成
  • 永夜抄の練習
  • Twitter運営

 さて、5月前半に雪だんご第一の山場が来ます。それは、先延ばしにしていた予選をやる暇がなくなったことです。話が流れてしまって5月1日、「予選どうなるの?」って私が本部に話を持ち出したら「まだ決まってない」って言われてどうなるかと思いました。予選応募者にスケジュール調整の連絡は送っていたのですが、予定が結局合わないことがわかったため、永夜抄NBと地霊殿NBはリプレイを持ち込んで勝敗を決定するDRCルールになりました。DRCルールについても私が「配信しろ!」って圧力をかけた(嘘ですちゃんと丁寧に頼み込みました)ので、無事配信されることにはなりました。ただいかんせん応募者が多く、しかも応募者が7人と5人だったため、配信レイアウトをどうするかにも追われましたね。結局レイアウトは海外の方が全部やってくださっていて助かりましたが、ここまで苦労をかけさせることになったのは本当に申し訳なく思っています。

 予選関連でいうと、時間がなさ過ぎて本戦を後ろ倒しにする案もありました。というのも、5月上旬といえば日本は春例大祭やゴールデンウイークの時期。帰省なりで土日が空いてない人が多いんですね。しかも本戦は5月最終週にすでに決まっており……本当によく何とかなったと思います。5/5に「明日予選やるよ!!」ってサプライズツイートしたわけですが、運営にとってもサプライズみたいなものです。予選配信するのが2日前とかに決まりましたからね。ミラー準備も実況解説連絡も何もできていない中、無事に乗り切ることができたのはひとえに運営皆さんの協力のおかげだと思います。本当にわがまま言ってすみませんでした……。

 そういえば、ゴールデンウィークに私は実家へと帰省していました。春例のあった日曜にそのまま帰り、家に着いたのは22時とかだったと思うんですが、なんと翌日の月曜24時~土曜24時が私の永夜抄予選の期間だったんです。リプレイ提出形式なので一週間あるわけですね。そして、この中で上のこととか永夜抄やってたわけです。今考えると、本当にどうしてこんな何とかなったんでしょうか……? しかもなんで私は予選最終日にLNNFS出せたんでしょうか…? そして一番の謎は、運営もやってミラーもやって、さらに永夜抄予選で真っ先にLNNFSを出した「もふ」って何者……? ということです。ありがとうもふさん……。>

有能すぎて惚れる

「休め」って言ってきた人が一番働いている

大会序盤(5月後半~6月中盤)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • 運営内対応
  • 意見フォームの設立
  • 定例ミーティングの開始
  • TWC本戦についての対応
  • 実況解説連絡
  • TWCScore関係の表・グラフの作成
  • 配信トラブル対応
  • 永夜抄の練習
  • Twitter運営

 さて、なんとか予選を乗り切りました。第一の山場突破です。しかしここでTWC2023最大の山場が来ます。それは、「運営内部でのTWCへの解釈のズレの発生」です。詳しく何があったかはここで言うことはしません。とにかく、運営内でTouhou Worlc Cup自体の在り方について齟齬が生まれ、それは単に「解釈不一致」で片づけるには多すぎる問題であったため、TWC日本運営全員で真っ先に話し合うべき内容であると私は判断したと、そういうことが起きました。これに関しては私が調子乗りすぎていた部分があって、私が何らかの形で責任を取るべきだと思っていたのですが、運営の方の「今責任追及なんてしても仕方ない、やるべきは問題解決と再発防止」という発言が、運営として対応しようというモチベーションになりました。この言葉は今も私に強く響いています。

 で、発生した齟齬を解消させようと運営全員が意見を出し合った(この時の運営は価値観こそ違えど本当に一致団結していたように思えます)わけですが、結局「正しい落としどころ」なんてないわけです。全員が納得できるものを作るのは難しく、そのTWCとしての基準を作るにはあまりにも時間がなさ過ぎた。そのうちの問題の一つが、ED隠しをどうするかという話でした(これは齟齬の一つであって根本的な話かといわれると難しいです)。だから、運営は明文化された基準を作り(れ)ませんでした。もちろん、TWCルールブックは存在します。あれについては、運営の方が一人で9割方翻訳してくださって(本当にありがとうございます)、それを全員で全文確認するという作業を行ったものです。それとは別に、いろいろ問題が発生してくることもあるよねって話です。

 走者の方ならわかっていただけると思いますが、今年のTWC日本支部はED隠しについてとても厳しい態度をとっていました。しかしあれはただ闇雲に隠していたわけではないということはどうしてもわかってほしい。ED隠しは専用のチャンネルを作って日本運営全員で話し合って使用OKかを話し合っていました。その基準は、もちろん日本の著作権であったり、今までのTWCの伝統であったり、実際の視聴者がどう思うかであったりです。明文化されていない=基準がないではなかったんです。ツールは良いのにEDはダメとかそういう話ではなく、TWC日本運営として全員が納得できた先が今のED隠しの対応だったんですね。来年以降これが変わる可能性はもちろんあります。基準とは時代や立場によって移り変わっていくものでもあると思っています。もちろん、厳格性と整合性は必要ですけどね。ちょっとニッチな話でした。

 ちなみに。こういう話が始まったのは私が永夜抄NBを走ることとなった6月1週目でした。多忙すぎて死ぬかと思いました。ただ、この議論は本当に有用なものだったと思います。これをきっかけに、「運営が直接声を出して話し合う場が必要だ」という考えが生まれ、私が主導してTWC日本運営での定例ミーティングが行われるようになりました。これは週1で行われていて、毎回2時間程度運営が集まる場となっています。しかもTWC2023が閉会した執筆現在(8/25)でもミーティングは行われています。これもTWC2023の進歩の一つだったんじゃないかなと思います。現在でもミーティングは私が司会を務めさせていただいています。ありがたい限りです。ミーティングの内容はED隠し対応などのほかに、意見フォームに届いた意見への回答の用意、実況解説者への連絡、ミラー担当者の決定を行うなど様々ですね。非常に有用な場として残ってくれています。


 それとは別に、私はTWC運営の玄関口?みたいなところがあるので、「これどうしたらいいの?」みたいな対応をDMで請け負うこともありました。中にはTWCへの改善案のような厳しい話を受けることもあって難しい心持ちではいましたが、結果的にはそのほとんどが解決できたんじゃないかなと思えています。

 無事に自分の永夜抄NBの出番が終わった後はかなり心に余裕ができました。TWC関係者への連絡、ミーティングでの意思決定、そして週末の配信、Twitter対応。仕事の量はそれくらいになったので、3,4週目くらいになるとだいぶ業務のパターン化ができてきたように感じますね。そんな大会序盤でした。

大会中盤(6月後半~7月前半)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • 定例ミーティング
  • TWC本戦についての対応
  • 走者紹介資料の作成
  • 実況解説連絡
  • 走者連絡およびインタビュー
  • 配信トラブル対応
  • Twitter運営

 山を乗り切ったのでかなり楽になりました。
 
 この時期新しく始めたこととして、走者紹介資料作成が挙げられます。これはもともと、風神録NBの際に実況解説に携わってくださったたるはさんととよさとみみのむこさんが独自に走者紹介資料を作ってくださったことに由来していて、視聴者からの評判が良かったため今後も引き続き作っていこうという話になったんですね。これの難しかった点は、海外走者に英語でインタビューを行う必要があること、そしてそれを翻訳して文字数を揃えて一枚のスライドに収めることでした。翻訳は他の運営の方に任せていた部分が大きいので本当に助かりました。原文と照らし合わせて確認とかはしていたんですが、文字を書くのと読むのとでは労力が違いすぎました。ちなみに二つ名はほとんどもふさんかがそりんさんが書いてくれています。一部私が書いたやつもあります。

 この時期書けることはこれくらいなんですよね。毎週(忘れることもあったけど)ツイートをして、大会配信に張り付いて観戦しながらなにかトラブルが起きていないか見守る、それくらいだったんです。この時期本当に苦労していたのはミラー担当の方だと思います。特に試合中盤あたりまでミラーも試行錯誤しながら改善を繰り返していたように見受けられるため、本当に頭が上がりません……。途中から運営に加わったにも関わらずミラーに尽力してくださったPing値さんと、言わずもがなミラーをたくさんやってくださったもふさんありがとうございます。……もふさん何者?

 あとはTWCScoreの調整とかも行われていたんですが、私はほとんど何もできていません。そこはがそりんさんが多く対応してくださっていました。ありがとうございます。途中から復活した三行スライドやスコアタ資料なんかはギョウちゃんさんが強く関わってくださってます。ありがとうございます。あ、名前出してるからすごいとか名前出してないからすごくないとか、そういうのじゃないですからね。念の為。

大会終盤(7月後半~8月前半)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • エキシビション対応
  • 定例ミーティング
  • TWC本戦についての対応
  • 走者紹介資料の作成
  • 実況解説連絡
  • 走者連絡およびインタビュー
  • 配信トラブル対応
  • Twitter運営

 さて大会終盤。エキシビションをやるって話があがっていたのでこっそりビンゴマッチに応募しちゃいました。運営として裏方で居続けてもいいな~って思っていたので他にやりたい人がいたら譲るって言っていたんですが、どうやら結局3人のみの応募だったみたいなので私が出場することとなりました。エキシビションの練習っていっても、ビンゴ何やるかは全く知らなかった(運営権限でビンゴ草案を見ることができたようなので「見るなよ!!絶対見るなよ!!」って釘を刺されました。見てないです)ので、何練習すればいいのかわからなくてずっとジオメト耐久だけやってました。あと配信チェック。

 他にも、定例ミーティングでエキシビションを日本支部独自でやりたいって話が合ったんですが、時間がなくて断念しました。獣熱帯とか花熱帯とかExRTAとかExマラソンとかいろいろやりたかったんだけど……忙しすぎましたね。来年やれないかちょっと考えてます。

 一つ走者として反省があるとすれば、配信開始がめちゃくちゃ遅れてしまったことですね。30分前には枠を取れって運営として走者に言っていたんですが、Twitter対応に追われた結果、配信開始が10分前になるっていうのを永夜抄でもエキシビションでもやってしまいました。代表である運営がこういうことするのは本当に良くないので来年は直します。申し訳ございませんでした。

大会終了後(8月後半~)

 この時期に雪だんごがやったこと

  • 定例ミーティング
  • 運営、走者、実況解説者への軽い挨拶や連絡
  • Twitter運営

 TWCが閉会して、次にやったのが意見フォームを新たに作ることでした。これは本部がやっていたのを受けて「日本支部でも日本語版を作るべきでは?」という話がきっかけで作られました。既に30以上の回答は来てるんじゃないかな? 本当に皆さんありがとうございます。まだ回答してない人は回答よろしくね。

 今後の課題はまだまだあって、特に引き継ぎ作業が大変そうですね。今年やったことやとった対応を忘れないようにまとめておく必要がある。それはもちろんある程度はまとめられているんですが、TWC2024運営を作るってなった際に忘れちゃいけないようなことがたくさんあるので、そちらの対応にまだまだ追われそうです。

反省

 さて、いくつか反省を述べます。

 まず、スケジュール管理が甘すぎましたことです。面白い内容を増やせたのは良いですが、時間に追われすぎました。来年への活動は既に半分くらいは始まっているので、来年は時間に追われることなく頑張りたいですね。

 次に、愚痴をこぼしすぎたことです。運営としての雪だんごと視聴者としての雪だんごを区別して活動しているつもりではいたんですが、それは単に二面性を持っただけで、見栄えが良い物ではありません。視聴者として言ったことを運営として捉えられてしまう、というのがもちろん生まれてしまいました。それは聞き手が悪いという話ではなく、私自身の問題でもありました。来年以降はもう少し運営として責任を持ちたいなと思っています。大雑把な感想にはなりますけどね。

 最後に、去年の問題を先延ばしにしすぎてしまったことです。先にも述べましたが、元来私はTWC2022で生まれた改善点を指摘していくつもりで動こうと考えていました。もちろんそれは一部役に立ちましたが、直しきれなかった部分も多いです。その中でも最も問題だと思っているのは、やはり運営のブラックボックス化でしょう。運営として隠さねばならないところは隠す必要はありますが、運営が何をしているかわからないから動きづらいとか良い印象を持たないとかはやはりあると思います。実際、去年までの私がそうでした。それを少しでも解消するために、この記事を書いたというのはあります。TWC運営が何を考え、何をしたのか。もちろん全ては語れません。ここまでで大体この記事は9800字くらいらしいんですが、多分40000字は書けます。でもそろそろ腱鞘炎がしんどいので、TWC運営についてもっと興味があるという方は私にVCで声をかけるか、もしくはTWC2024運営に立候補してください。運営に直接伝えてくれれば何らかのリアクションは取ります。まだ本格的に動き出しているわけではないので、今すぐ何かできるということはありませんが、ぜひ運営に協力してくださる方がもっと増えればなと思っています。

運営として

 最後に、私が独自に伝えてきたこと、伝えたかったことを素直に言います。TWC運営メンバーにはいろんな人がいます。それは国籍の違いももちろんあるんですが、もっと概念的な話です。私のように何かを繋いでいくのが好きな人、ミラーをするのが好きな人、TWCScore調整が好きな人、走者と関わるのが好きな人、資料を作るのが好きな人。何が好きかというだけで全員違う答えが返ってくるでしょう。ここにない答えもたくさん帰ってくるはずです。ただ、そこに共通しているのは「Touhou World Cupをより良くしたい、来年以降も続けていきたい」という意識なんです。いっぱい仕事をしたから偉いんじゃない。いっぱい仕事をしたから態度を表明できているわけじゃない。もちろんいっぱい仕事をするのは大事です。でも、一番大事なのは運営として努力しようとする心なんです。結果じゃなくて過程、行動じゃなくて意識が大事なんです。もちろん、人に見せる部分は結果や行動なので、視聴者からしたらそっちが大事かもしれない。でも、運営として大事なのは後者の過程なり意識なりなんです。そういう心は運営全員が持っていると私は信じています。今年のTWC日本支部運営は、海外本部に対して主導して意見を出すことが増えたと思います。去年運営ではなかったので雰囲気から感じ取った話にはなりますが、「支部」は「本部」についていくべきみたいなものは今年でかなり薄れたと思っています。憶測ですけどね。

 そして、私がさらに強調したいのは、TWCを愛する人は無論運営だけではないということです。お分かりですね? 走者に実況解説、そしてTWCを楽しむ視聴者。全員がTWCを好きでいるんです。この長ったらしい私の記事を最後まで読んでくれている人なんて、それはそれは相当なTWC好きなのでしょう。これは前々から私雪だんごがずーっと言ってきたことですが、「Touhou World Cupは皆で作る大会」なんです。運営だけが作っている大会じゃないんです。私は、今の運営組織を「運営」という言葉で表現するよりも「代表」という言葉で表現したほうがしっくり来ると思っています。もし良ければ、これを読んだあなたも「代表」になってみませんか? 具体的にやりたいことが固まってなくても大丈夫です。「運営組織として協力したい」という熱意のある方、「この大会を続けていきたい」という活力のある方の参加を私は心待ちにしています。来年以降運営体制が変わりそうみたいな話が今はありますが、少なくともその熱意を無下にするようなことは、運営からはしないと約束できます。ご興味のある方はぜひ雪だんごやその他日本運営メンバーに連絡を送っていただければと思います。

最後に

 ここまで読んでくださってありがとうございます。最後に一プレイヤー、一執筆者としての雪だんごから発言させていただきます。

 Touhou World Cup 2023は最高であり、運営として努力してきたことを全く後悔しないものでした。すべてのTWC関係者に心より感謝します。そして、来年のTouhou World Cupがさらに素敵な大会になっていくことを強く願っています。ありがとうございました。